法華経の注釈集 序品(その2)

(とくに記載がない場合、ページは『中公文庫 大乗仏典4 法華経Ⅰ』による。) P.24 ・「良家の子らよ、それは、偉大な法を(全世界に)響きわたらせる講説をなさろうとするお考えが如来にあることなのです。」 釈迦如来がこれ…

法華経の注釈集 序品(その1)

(とくに記載がない場合、ページは『中公文庫 大乗仏典4 法華経Ⅰ』による。) P.8 ・「オーン、すべての仏陀と菩薩たちに敬礼したてまつる。すべての如来、独覚、聖なる声聞たちに、また過去・未来・現在の菩薩たちに敬礼したて…

「正しい教え」と文明の流転

小宮氏によれば、「正しい教え」の観点からみた正法・像法・末法が文明のサイクルとして流転しているという。   例えば、このわれわれが住む世界では、紀元前7~5世紀頃(諸説あり)釈迦牟尼如来が現れ、その後、インドの…

正法・像法・末法・最末法

正法・像法・末法とは、如来の正しい教えの存続という観点から見た時代区分。 Wikipediaでは、以下のように解説されている。 正法(しょうぼう、しょうほう)とは、仏教で、正しい法(教え)のこと。邪法に対する語。白法、浄…

法華経の注釈集 妙音菩薩品

(とくに記載がない場合、ページは『中公文庫 大乗仏典5 法華経Ⅱ』による。) P.209 ・妙音菩薩 ①音にならない音、物理学的な「場」の揺らぎ、真空、仏教的な空、または純粋な法則性の世界の象徴 ②来世において如来となる…

無限の4段階-全創造世界の大きさについて

「空」(=無限)には、4段階の大きさがある。 ①三千世界 一人の人間からみた無限の平行世界 ②仏国土(阿僧祇世界、三千億土) 無限の三千世界の集まり ③虚空会(無限億土) 無限の仏国土の集まり ④多宝塔 無限の虚空会の集…

法華経の全体構成

構成部分 章 核心部分(※) 要旨 総論1 1.序品 序論、全体像の提示 2.方便品 「この上なく正しい教え」とは何かの概説 3.譬喩品 釈迦の弟子たちへの授記(その他の喩えとともに) 4.信解品 5.薬草喩品 6.授記…

法華経の授記の場面

箇所 人物 未来仏の名 仏となる世界 仏となる時代 備考 1 ⅠP.30 序品 吉祥胎菩薩 離垢眼如来 – – 日月燈明如来の授記として 2 ⅠP.76 方便品 1200人のすでに煩悩が無くなった…

仏教的に見たビッグバンの意味

 如来から授記を受けた菩薩は、法華経を学ぶために、その如来の末法の3次元世界(サハー世界)に生まれるという。  なぜ、3次元世界に出生するのか?それは、この3次元世界でないと法華経を学ぶことができないからである。  法華…