12. 滅尽

如来だけが得ることのできる神通力。世界の真理を悟る能力、すべての存在が無生法認(忍)を得て、すべてが終り、すべてが始まる前の「何もない真空」を見る力。

11.無生法認(忍)

 「ものは本来生ずることがないことを認容する知」のこと(中公文庫『大乗仏典5 法華経Ⅱ』P.222他)。  存在の階層レベルを宇宙の次元構造に例えた場合、11次元の上に定立される純粋な認識作用。

10.虚空会

 一人の如来が主催する教えの会合のこと。  法華経の見宝塔品によれば、虚空会の中心で会衆に法華経を説くとき、多宝塔と多宝如来が中空に現れ、「善いかな、善いかな。あなたの教えは全く正しい」と賞賛の声をあげるという。 また、…

9.色即是空

 般若心経の「色即是空、空即是色」は「およそ物質的現象というものは、すべて、実体がないことである。およそ実体がないということは、物質的現象なのである」と訳されている(岩波文庫『般若心経・金剛般若経』P.11より)。 &n…

8.ビッグバン(現一切色身三昧)

宇宙は超高温・高圧の火の玉が爆発することによって始まったといわれるが、この爆発はビッグバンと呼ばれている。  では、ビッグバンはなぜ起こったのか?  理論物理学者たちの懸命な努力にもかかわらず、その謎は科学的にはいまだ解…

7.多宝如来

多宝塔の住人である「すべての入滅した過去仏」を、一人の如来として擬人化したもの。  「すべての如来の遺骨が一塊になったもの」と「多宝如来の全身」は同義であると考えられる。   ・10次元の「未来仏」と11次元の…

6.何もない真空(=多宝塔)

 宇宙が生まれる場のこと。小宮氏の動画では、よく「宇宙が始まる前の何もない真空」という表現が使われる。  宇宙は「自発的対称性の破れ」という、いわば、エネルギーの平衡状態への移行によるビッグバンの発生により生まれるという…

5.解脱

 一般的には、「物質的な執着から離れた精神状態となること」などと理解されているが、小宮氏の法華経解釈では、より現代的な立場をとる。すなわち、量子力学的な「粒であり、波でもある」状態とは何かを理解していることが解脱している…

4.阿羅漢(アラハン)

 「羅漢」ともいう。解脱した人々の総称。広義では如来や大菩薩までも含むが、法華経では、とくに独覚・声聞を指していることが多い。   ・阿羅漢と物理学者たちの違い  アインシュタインやS.ホーキングといった理論物…

3.授記

 一般的には、「未来世において如来となる予言」と理解されているが、如来から弟子に対する「法華経を広めよ」という命令(order)であると小宮氏は語っている(私見ではあるが、この「命令」には、法華経という真理の「承継」をも…