如来から授記を受けた菩薩は、法華経を学ぶために、その如来の末法の3次元世界(サハー世界)に生まれるという。
なぜ、3次元世界に出生するのか?それは、この3次元世界でないと法華経を学ぶことができないからである。
法華経を理解するためには、論理の流れやストーリーが必要である。論理の流れやストーリーが存在するためには、言語が必要である。言語が存在するためには、文明が必要である。文明が存在するためには、人類が必要である。人類が存在するためには、その他の多くの生命体が必要である。生命体が存在するためには、有機体が必要である。有機体が存在するためには、その構成元素が必要である。…というように、法華経を読むためには様々な物質世界の条件が必要となるが、これらの諸条件は3次元世界でないと揃わないのである。
また、燃燈仏→釈迦牟尼仏→華光仏(未来仏としての舎利弗)→華足安行仏…といった授記でつながる如来の系譜が成立するためには、時間の流れが必要となるが、そのような時間の流れが存在するのも3次元世界の特徴である。
そのような3次元世界(実際には、無数の「個」の宇宙が重なり合った、相対的な共同幻想)をあらしめるのが、授記を受けた菩薩たちのビッグバン(天地創造)といえる。