「羅漢」ともいう。解脱した人々の総称。広義では如来や大菩薩までも含むが、法華経では、とくに独覚・声聞を指していることが多い。
・阿羅漢と物理学者たちの違い
アインシュタインやS.ホーキングといった理論物理学者の意識レベルは7次元的であるという。一方で、阿羅漢のそれは8次元的であるという。
両者は物質世界への執着から離れているという点では共通するが、仏縁の有無という点では異なる。
阿羅漢は仏縁があることにより、菩薩道へと進化する可能性があるが、物理学者たちにはそれがない。
なお、阿羅漢が「(無限の)三千世界は空である」と説明しているものを、物理学者は「無限の平行世界は無である(全情報が詰まっている)」と説明している。両者とも同じものを異なる言葉で説明しているが、これを理解しているものは解脱していると考えられる。
・阿羅漢と「スーパー大菩薩」の違い
阿羅漢の意識レベルは8次元的であり、「スーパー大菩薩(不退転の菩薩)」のそれは9次元以上のレベルである。
また、阿羅漢の「空」の理解は「三千世界」までであるが、「スーパー大菩薩」の「空」の理解は「仏国土」である(「多宝如来の遺骨」を見た妙音菩薩の理解は「虚空会」となる)。
さらに、「スーパー大菩薩」は「現一切色身三昧」により、思いどおりに境遇を選び、繰り返し3次元に転生し、法華経を学び理解することができるが、阿羅漢にはそれができない(輪廻転生からは離脱しているので転生することはない)。
見宝塔品の「実に私は~”正しい教えの白蓮”を聞かないうちは、この上ない正しい菩提において完成されなかった」という表現は、このことを指していると思われる。
そして、「スーパー大菩薩」は過去世において、如来から授記を与えられ、法華経を広める旨の誓願をして仏国土の住人となっているが、阿羅漢はそうではない。